六曜

この仕事をしていると、不動産の取引や会社設立の日にちを、

大安にして欲しいというご要望を受けることが良くあります。

 

以前に比べるとかなり少なくなって来た感じがありますが、

特にご年配の方などは、「吉日」を気にされる方がまだまだ多くいらっしゃいます。

 

私自身は、星占いや血液型占いなど全く気にしないたちなので、

六曜も全く気にしていません。

自分の結婚披露宴を決める際も値段が安いなら仏滅でも構わない位の気持ちだったのですが、

たまたま出来たてホヤホヤの会場だったので、大安でも友引でも日にちは選びほうだい、

料金も特に変わらなかったので、それなら来て頂く方の中に、六曜を気にされる方がいても、

気持ちよく参加して頂ける日をということで、結局大安にしました。

 

六曜については、以前は、仏滅というくらいだから、何か仏教に関係のあることが由来なのかと

思っていましたが、元々は「仏」ではなく「物滅」、友引では無く「共引き」と書いていたとか、

仏教などの伝統的宗教とは全く関係が無い、

(仏教の宗派によっては、日の吉凶を占ったりすることを禁じているような宗派もあるそうです。)

という話を聞いてからは、全く気にしなくなりました。

 

一方で、今でも、悪いことをすると「お天道様が見ている」とか、草木や食べ物、道具などにも、

それぞれに神様がいて、大切にしないと、「ばちがあたる」といった、気持ちは自然と持っていますので、何でもかんでも合理主義的に考えている訳でもありません。


六曜等についても、何を信じるかは人それぞれで、

お客様が六曜を気にされる場合は、もちろんそのお気持ちを尊重して、

出来る限りご要望にお応えできるようにと考えています。

 

又、六曜については、信じる・信じないということよりも、

取引日等を当事者で具体的に決める際に、沢山候補日があるとなかなか決まらないので、

「じゃあ大安の〇〇日にしときましょうか。」というような感じだと、

比較的スムーズに日程が決められるといった便利さもあって、

今でも使われている部分もあるのかなぁと思っています。

 

司法書士としては、

不動産の取引がどうしても月末の大安に重なってしまう事が多いので、

スケジュール調整に困ってしまう事が多いのがちょっと悩みの種ではあります・・。

 

 

 

 


 

 

2017年12月04日